潜在看護師の復職支援が活発化
看護師は人手不足が問題視されている職種の一つであり、看護師が働く医療機関や介護施設などではその問題解消が急務とされています。
看護師が働く現場は全国各地に点在し、年間を通して求人が出ています。看護師は働き先の候補が豊富にあり、仕事に困ることはないでしょう。
しかし、人材不足は依然として続いており、その背景の一つが不規則な勤務形態です。結婚や妊娠出産などでライフスタイルが変わると、これまでのように活躍できなくなるケースも少なくありませんでした。
その結果現場から離れ、スキルを持っていても現場に立っていない潜在看護師が増え続けました。人材不足が続く今では、そうした潜在看護師の復職が強く望まれています。
神奈川県での実際の取組みでは、潜在看護職員復職支援奨励金という制度が確立されています。
このほか、徳島県看護協会や、奈良県看護協会、埼玉県看護協会などでも看護師の復職支援に力を入れて、潜在看護師が安心して現場復帰を図れる取り組みを行っています。これらは全国のなかのほんの一例で、さまざまな自治体や病院が潜在看護師の復職支援に取り組んでいます。
具体的な活動内容は、集合研修や個別対応の技術研修、無料職業紹介などさまざまです。
雇用形態にも幅を持たせ、ブランク明けは非常勤から始めたい方、フルタイムでしっかり働きたい方など、個々の望みを叶えやすい体制が取られています。業務に慣れるまでや育児が落ち着くまでは時短勤務に応じているところも多いです。
激務で看護師自身が体を壊してしまうような環境は、一昔前のことだと認識される時代になってきたといえます。